構造説明
砂型鋳造製法では木型と呼ばれる原型を砂で象って砂型を製作し、溶湯を流し込んで鋳物を製作します。
砂型は製品の形状によりいくつにも分割して製作しますが、以下の例では真ん中に空洞のある牛乳ビンのような形状の鋳物の製作例をご紹介します。
![]() |
(1)空洞のある鋳物を作る場合、3分割で砂型を製作します。まず下半分の木型を定盤に置き型枠で囲い、周囲に砂を込めます。 |
![]() |
(2)下木型を取り出し、上下をひっくり返すと下半分の砂型になります。 |
![]() |
(3)同様に上半分の砂型を製作します。上側には溶湯の注ぎ口、ガス抜き穴を開けるための棒が差し込まれます。 |
![]() |
(4)次に中子(なかご)と言われる中空部分になる砂型を製作します。牛乳ビンの内側の形状になります。 |
![]() |
(5)上砂型、下砂型、中子砂型の3つの砂型を組み合せて1つの砂型にします。 |
![]() |
(6)湯口から溶湯と呼ばれる溶解したアルミ合金を流し込みます。 |
![]() |
(7)周りの砂型を壊し、製品を取り出します。製品から湯口などの不要な部分を切り取り、整形して出来上がりです。 |
